遺伝で太ることはありません!
2006.05.07 Sunday | 11:16
肥満外来に来られる方には共通点があります。それは「自分は悪くない!」と本気で思い込んでらっしゃるんです。その最たるものが、遺伝を理由に太っていると主張されるかたがいらっしゃいます。
この前も肥満の治療に来られました。
「親が太っているから、仕方ないんですかねぇ。遺伝とちゃうかなぁって。でも、なんとかやせたいんです」
そら親子で太っているご家庭ってよくありますけどね。
この前も肥満の治療に来られました。
「親が太っているから、仕方ないんですかねぇ。遺伝とちゃうかなぁって。でも、なんとかやせたいんです」
そら親子で太っているご家庭ってよくありますけどね。
肥満外来に来られる方には共通点があります。それは「自分は悪くない!」と本気で思い込んでらっしゃるんです。その最たるものが、遺伝を理由に太っていると主張されるかたがいらっしゃいます。
この前も肥満の治療に来られました。
「親が太っているから、仕方ないんですかねぇ。遺伝とちゃうかなぁって。でも、なんとかやせたいんです」
そら親子で太っているご家庭ってよくありますけどね。
今回のいらっしゃった患者さんもその一人。30代半ばの女性です。普段はニコニコ明るい方なんですが、やはり太っていること大変悩んでらっしゃいます。いつもかわいらしい服装をされているんですが、体のラインが出ないように服装にも気を使ってらっしゃいます。肥満の原因を"遺伝"だと思ってらっしゃいますので、かなり切実です。
「お気持ちはわからなくもないのですが、遺伝で太るなんてことはありえません。もちろん体質とかそういうものでもなく、絶対に食べているんです。いつもどれくらい食べるかわかりませんけど、そんなんどっちゃでもええんです。とりあえず今食べている量から3割ずつ残してください。ただ、空腹時にはイライラすると思います。必要であれば、お薬も出しておきますよ」
「でも、うちの家で残すとかムリですもん!」
もったいない。特に日本人は残すことに、ものすごく罪悪感を持ちます。世界的にも「mottainai」を広めようとする運動があるくらいで、時代の流れに逆らっているという印象もあります。
「確かにもったいないと思います。でもね。それやったら、あなたのおなかの上にのっかているもの、それはなんですか?全部必要以上に食べることによって付いてしまった贅肉でしょ。無駄に食べとるんです。そっちのほうがよっぽどもったいないと思いませんか?胃を小さくして、必要以上に食べんようにする。この方がよっぽど資源を無駄にせずにすみますよ」
少しきつい言い方になりますが、みなさんどのように思われますか?
私の知り合いで職業柄よく食べる方がいらっしゃいます。その方と食事に行くと、食べる量がすごいんです。わたしも度々ご馳走になるので、なかなか断りにくいんですが…。でも、私にすすめるその量というとホントに半端ではありません。日本昔話ででてきそうなごはんの盛り方です。その方の体格はと言いますと。身長は185cmくらい、筋肉質で、そのうえにたくさんの脂肪がついています。体重はゆうに100kgは超えています。横に並ぶのと私なんて子どもみたいです。これは後から知ったことなんですが、親が太っていることを理由にされていた患者さん。実は、その方の娘さんやったんです。そら太りますわ(笑)。
後日、そのことをお話すると、
「そうなんです。残したり、食べられへんって言ったら、すぐ機嫌が悪くなるんです」
「でもねー。それも言い訳なんです。男性に多いんですけど、よく仕事のお付き合いで飲まないといけないことってありますやん。そやけど、健康を害するくらい太っていても、『お付き合い』や言うておなかがいっぱいになるまで飲み食いするのは、意志が弱いというか、自分をコントロールできない人ということになりませんか?」
確かにこの患者さん。胃を小さくする環境としては非常に厳しいものはありました。しかし、お父さんに切実に訴え、お母さんにもわかってもらい、外食に行くことがあっても「最近あんまり食べられへんねん」って言いながら、周りに食の細い人やと思わせたんです。こんな地道な努力の末、胃を小さくすることに成功しました。
実はこれ。胃を小さくする際、とても大切なことなんです。周囲の協力、理解を得ながらでないと、なかなか肥満治療は成功しません。
この前も肥満の治療に来られました。
「親が太っているから、仕方ないんですかねぇ。遺伝とちゃうかなぁって。でも、なんとかやせたいんです」
そら親子で太っているご家庭ってよくありますけどね。
今回のいらっしゃった患者さんもその一人。30代半ばの女性です。普段はニコニコ明るい方なんですが、やはり太っていること大変悩んでらっしゃいます。いつもかわいらしい服装をされているんですが、体のラインが出ないように服装にも気を使ってらっしゃいます。肥満の原因を"遺伝"だと思ってらっしゃいますので、かなり切実です。
「お気持ちはわからなくもないのですが、遺伝で太るなんてことはありえません。もちろん体質とかそういうものでもなく、絶対に食べているんです。いつもどれくらい食べるかわかりませんけど、そんなんどっちゃでもええんです。とりあえず今食べている量から3割ずつ残してください。ただ、空腹時にはイライラすると思います。必要であれば、お薬も出しておきますよ」
「でも、うちの家で残すとかムリですもん!」
もったいない。特に日本人は残すことに、ものすごく罪悪感を持ちます。世界的にも「mottainai」を広めようとする運動があるくらいで、時代の流れに逆らっているという印象もあります。
「確かにもったいないと思います。でもね。それやったら、あなたのおなかの上にのっかているもの、それはなんですか?全部必要以上に食べることによって付いてしまった贅肉でしょ。無駄に食べとるんです。そっちのほうがよっぽどもったいないと思いませんか?胃を小さくして、必要以上に食べんようにする。この方がよっぽど資源を無駄にせずにすみますよ」
少しきつい言い方になりますが、みなさんどのように思われますか?
私の知り合いで職業柄よく食べる方がいらっしゃいます。その方と食事に行くと、食べる量がすごいんです。わたしも度々ご馳走になるので、なかなか断りにくいんですが…。でも、私にすすめるその量というとホントに半端ではありません。日本昔話ででてきそうなごはんの盛り方です。その方の体格はと言いますと。身長は185cmくらい、筋肉質で、そのうえにたくさんの脂肪がついています。体重はゆうに100kgは超えています。横に並ぶのと私なんて子どもみたいです。これは後から知ったことなんですが、親が太っていることを理由にされていた患者さん。実は、その方の娘さんやったんです。そら太りますわ(笑)。
後日、そのことをお話すると、
「そうなんです。残したり、食べられへんって言ったら、すぐ機嫌が悪くなるんです」
「でもねー。それも言い訳なんです。男性に多いんですけど、よく仕事のお付き合いで飲まないといけないことってありますやん。そやけど、健康を害するくらい太っていても、『お付き合い』や言うておなかがいっぱいになるまで飲み食いするのは、意志が弱いというか、自分をコントロールできない人ということになりませんか?」
確かにこの患者さん。胃を小さくする環境としては非常に厳しいものはありました。しかし、お父さんに切実に訴え、お母さんにもわかってもらい、外食に行くことがあっても「最近あんまり食べられへんねん」って言いながら、周りに食の細い人やと思わせたんです。こんな地道な努力の末、胃を小さくすることに成功しました。
実はこれ。胃を小さくする際、とても大切なことなんです。周囲の協力、理解を得ながらでないと、なかなか肥満治療は成功しません。
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街の総合診療科 甲南回生松本クリニック
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